motocanon工房(ギター改造・自作・その他)

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ギター塗装の鍵:導管埋めに最適な塗料を探してみた

マホガニーやアッシュなど、導管の深い材を塗装する際に下地処理として大切な『導管埋め』。

 

導管埋めに良い塗料(品と言うべきか?)は無いのか・・・!?と調べると、大体以下のものがヒットします。

ついでに、私の個人的なコメントを入れておくと

 

・との粉

 →ただの粉やんけ。なんか信用できないの・・・・。

・StewMacのウッドフィラー

 →仕様変更して、もう売ってないやんけ。

・ギター製作工房さんのオリジナルフィラー

 →成分非公開。仕方ないよね。

 

といった感じでして。

 

色々探して試した挙句、私は導管埋めにこんな物を使っていました。

 

 

Z-Poxyというエポキシ系充填剤で、飛行機模型とかなんかその辺りでよく使われているそうです。

 

飴を溶かしたような粘度で導管も埋まりやすく、まぁまぁ良いのですが

塗り終えた後のサンディングが中々にしんどいです。

 

サンディングを楽にするために、少しでも薄く塗ろうとすると導管が埋まらず

1回で埋めきってやる!と厚めに塗るとサンディングで地獄を見ます。

 

なので、少しでも楽な導管埋め材は無い物か・・・と調べ。

Youtubeなどで導管埋め動画を片っ端から視聴したところ、こんな物をみつけました。

 

 

コクソウッドパテというそうです。

カラーバリエーションも多くてなんか良さげ!!!と思ったので早速買ってみました。

 

色はオールナットです。私はウォルナットと言われた方がしっくりくるのですが。

 

オールナットです。

 

開けてみましょう。

 

粘度が中々強いです。味噌より強いです(わかりにく)

写真では軽量スプーンですくってる感出てますが、実際に使うときは金属ヘラで「ピッ」とすくった方が楽です。

 

匂いはガッツリとシンナー系なので、十分な換気&防毒マスクをお忘れなきよう。

 

とりあえず塗り込んでみました。ヘラで塗り広げた後、キムワイプで刷り込む感じで。

乾くのがとても速いので一気に広い面積を塗るのは難しいかもしれません。

 

四角の方はそのまま塗っちゃいましたが、ふと思うところがあり三角のテストピースも用意して、下塗り剤がわりにXoticOilGelというウレタン系オイルを塗ってみました。

 
んで乾いた後、軽くサンディングして・・・
 
最後にXoticOilGelを塗ったものがコチラ。
 

 

下塗り済みの三角さんの方が綺麗です。

 

との粉なんかでもそうですが、色合いが変わりすぎないように導管埋め前に下塗りするってのは大事なんですねぇ・・・。

 

こんな感じで思った以上に綺麗に埋まりました。

 

その後、実践投入をして・・・

 

 

 

今後も使ってみようかな、と思う感じなのでした。

 

まとめ

 

・1回でそこそこ埋まる(完全には無理)

 

・粘度が高く、乾くのが早いのでラッカーシンナーで薄めるのは大いにあり。

 

・導管に色を入れられるのが素敵。今はもう黒いとの粉売ってないし。

 

・コクソウッドパテで埋めた後、Z-poxyで仕上げ埋めしても良いかも。

 →どうしても埋まりにくい箇所が出てくるため。

 

 

そんなわけで、新しい導管埋め材の提案でした。

 

Kemperの純正ケースを買った話

Kemper購入後、ケチって代用できるケースを買いました。

 

motocanon.hatenablog.com

 

↑で書いてますが、フィット感がどうしても気に入らずモヤモヤと耐え忍んで1週間後。

 

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純正とEPB-2

 

買いました純正ケース。いろんな角度から比較。

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上から横から

EPB-2の方がジャストフィットでコンパクト!!!って思いこんでましたが、純正ケースの方がコンパクトですね。

 

とりあえず、当たり前なんですが

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取っ手を持って、スポスポと出し入れ出来ます。素晴らしい!!!

 

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ピッタリ!!

取っ手を持ってすぐに出せるなんて最高だ!!!

ともうこれだけで感動です。

EPB-2だと、取り出す時に股でケースを挟んで両手でKemper持たないと出せませんからね。

スカート履いてる女の子に試してほs(ry

 

さらにスイッチャーも入ります。

公式youtubeでもKemper Remote入れてましたし、私の小型MIDIペダルなら余裕で

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ん?

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お?

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あー

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一応閉まる。

 

蓋を閉めるとスイッチが踏んだ状態になるので、何か微妙に嫌ですねぇ・・・。

そんなワケで私はコチラの収納スペースにほり込みました。

 

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軽いスイッチャーならこの通り

 

左右にもサイドポケットがついてます。

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ケーブル収納に良い感じです。

 

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スピーカーケーブルとMIDIケーブル
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電源ケーブル

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収納できました。

 

また、某所では中に入っている保護用プラダンが汚いという話でしたが

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綺麗な白

 

私のは綺麗な新品でした。

製造時期とか関係あるのかな?

 

ではでは。

 

 

Kemperケースの代用として、Pearl EPB-2を買ったのでレビュー。

少し前にKemperを購入しました。

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Kemper Profiling Power Head

パワーアンプ入りのヘッド型です。

 

コロナ禍のため今は厳しいのですが、いずれはスタジオにガンガン持ち込みたい・・・

となると、持ち運び用ケースが必要になります。

しかし・・・

 

■GATOR GT-KEMPER-PRPH  15400円くらい

 

■Kempee CASE KPA (純正ケース) 15800円くらい


  

どちらも15000円を上回り、お値段が張る・・・。

 

そこで代用ケースを探し回り、最初に購入したのがコチラ

 

Pearl EPB-2  6000円~7000円

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Perarl EPB-2


Twitterなどでもピッタリだ!と話題になり、大絶賛している人も見かけます。 

ちなみに本体のみだと、シングルペダル用がピッタリ。

スイッチャーも収納するのであれば、ツインペダル用がピッタリだったりします。

 

写真で見るとこの通り

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ピッタリと収まるKemper

写真で見る限り完璧です。最高です。

なのですが・・・・

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ちょっとキツイkemper

このケース、外周がグルッとプラスチック素材で覆われてまして。

前後はクッション素材、となっているんです。

(元々、四角形状では無いキックペダル用ですし。)

 

Kemperとは微妙に寸法が違うため、外周を湾曲させて押し込む必要があります。

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押し込まれたKemper

取っ手を持ちながらの収納が出来ないのもマイナスポイント。

出し入れが非常にやりにくいです。

 

ただ、何分も格闘しなければならないという訳ではありません。

微妙にフィット感が悪くて、何かイライラする程度のもんです。

 

その他収納はこのポケットのみ。

 

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スピーカー、電源、MIDIのケーブルくらいしか収納しないので十分と言えば十分です。

 

そして取っ手

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Kemperにケース自体の重量が加わった硬質な取っ手は、長時間持つと手が死にます。

なので基本的にはサイドベルトを装着して、肩にかける方式になると思います。

ケースの剛性もあるので、キャリーカートに固定して運ぶのが現実的かもしれません。

 

と、いうわけで。

上記デメリット部分が気にならないよ!という方にはコスパ最高のKemperケースになると思います。

 

 

  

ただ最後にもう一度だけ。

 

写真で見るとジャストフィットだけど、実際に試すとジャストフィットじゃないからな!!!

 

以上。

ポアーステインでサンバースト塗装してみた。

ギターのサンバースト塗装をするには、ちゃんとした塗装設備が必須となります。

 

しかし、年に1度使うか使わないかの物にお金を使うのが勿体なく感じたので

今回はポアーステインを使ったサンバースト塗装にチャレンジしてみました。

 

塗料はこちら。

この2色のステインを元に色を作って、水1:ステイン1にて薄めたものを準備しました。

 

まずは単材でテスト。

 

フキンで濃色を塗った後、薄色で境目をふき取るイメージでやってみました。

・・・意外と簡単?

 

そんな訳で本番です。

 

濃色を外周に塗って・・・

 

内側から薄色で塗りつつ、濃色をふき取るイメージで境目をボカシます。

 

・・・なんかクッキリしすぎた。

濃色エリアを徐々に増やしつつ、同じ工程を踏んでみます。

 

 

いけるかもしれん。

 

いや、やっぱりクッキリししてる。

さらに言うと杢目が地味になってきている。

 

ポアーステインは塗り重ねるほどに杢目が見えにくくなるようです。

仕方ないのでザックリと全体をサンディングして・・・

 

同様の手順を踏みつつ、サンディングで濃淡の微調整を行っていきます。

 

 

この辺りで妥協します。

上塗りをすれば、全体的に濡れ色になるので大丈夫でしょう・・・。たぶん。

 

というわけで、ウッドシーラー、サンディングシーラー、クリアと塗装手順を踏み

こうなりました。

 

うーん、境目が(ry

気づかないふりをして、組み込みし完成しました。

 

 

一眼レフで撮れば、それなりに見えるような気がします。

 

最終的にまじまじと見つめてみると、普通のサンバーストよりも境目が溶け合うようで何とも言えない高級感を感じます。

 

境目がクッキリなのを気にしていましたが、普通のサンバーストの方がクッキリしてるようにも思えてきました。

 

お手軽サンバースト、またチャレンジしてみたいものです。

エレキベースの自作をしてみた話③~ネックポケットを掘る~

ネックポケット用の治具を作ります。

 

ネックのサイドに直線が出てそうな端材を合わせました。

しかし、エンドの丸みを上手く型取る方法が思いつきません。

 

なので、エンドの丸みに合わせた治具をヤスリで作って・・・

直線の単材を合わせた物をコロ付きビットで切り出し、治具を作りました。

 

作った治具に合わせて、センターを引いて・・・

 

余裕が無かったので写真を撮っていませんが、トリマーで綺麗に掘れました。

 

その後、ジグソーでザックリとボディを切り出し・・・

 

切断面がカーブしているところで、刃がナナメに入ってしまいました。

 

落ち込みつつもトリマーで成形していきます。

 

ストラト用テンプレートを使ってビス穴を決めました。

 

一応ボール盤を使います。プロクソンの安物ですが、そこそこ真っすぐ空きます。

 

合わせてグラファイトネックにも。

 

他サイトで穴あけが大変だと聞きましたが、意外とすんなり空きました。

 

つづく。

エレキベースの自作をしてみた話②~計画という名の妥協~

自作ベース製作の計画を練り始めました。

 

過去に見積もりを出したベースを思い出しつつ、図面を引いてみます。

こんな感じ。

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そして今私の手元にあるのはジャズベース用の20フレットグラファイトネック。

まずは、スロテッドヘッドとスルーネックが実現不可能となります。

 

それ以外は何とかなりそうだなぁ・・・とアイチ木材さんのサイトを見てボディ材を探します。

 

キルトメイプルトップ材(5mm)が売り切れでした。

しばらく入荷を待ちましたが、待ちきれなくなりましたのでフレイムメイプルトップにする事にしました。

すでに切られた写真しか無かったです。

一番高いグレードだったので、結構派手な木目ですね。

 

またホンジュラスマホガニーは非常に高価です。

妥協してウォルナットをバック材にする事にしました。

 

そうして妥協を重ねることで、私の理想のフルオーダーベースは具現化への道を辿ったのでした。

 

続く。

エレキベースの自作をしてみた話①~序章~

ギターやベースをしている方なら憧れた事があるかもしれない、フルオーダー。

 

そんな私も学生時代に憧れ、国内でトップクラスに有名なあのメーカーにて見積もりを出した事があります。

 

見積もり時はアレコレ仕様を考え、大盛り上がりで仕様書を提出したのですが。

見積もり結果は65万と、大きく盛り下がる値段でした。

 

当初の仕様はざっくりこんな感じでした。

 

・スロテッドヘッド(ビンテージEB-3的な)

・JBタイプのPUが3つ並ぶ

・スルーネック

・ド派手なキルトメイプルトップ

ホンジュラスマホガニーバック

 

木材を考えると妥当だったような気もします。

その後、全体的に値上がりしたそうなので、今同じ見積もりを出したらいくらなんでしょうか。

気になりますが、買う気がないのに見積もりお願いするのは人としてどうかと思うので止めておきます。

 

そんなこんなで諦めたのが10年以上前。

 

それから10年後。ひょんな事をキッカケに友人からタダでグラファイトネックをもらいました。

 

なんとなくで貰ったので、貰った当初の写真がありませんでした。

薄汚れた感がありますが新品未使用。

 

「せっかく貰ったのだから、面白そうなベースを買って付け替えるか。」

そう思い暇な時にデジ〇ートやヤフオクを漁っていましたが、ピンと来ない。

 

そうこうしてる間に時間が経ち・・・ふと思い立ちました。

 

「あのフルオーダーベースみたいなヤツ作ってみよう」

そして細々とベース自作計画が持ち上がったのでした。